社長が経理を抱え込む会社が危険な理由|成長を止める5つのリスクとは
「経理くらい自分でできる」
「従業員に任せるほどでもない」
そう考えて、社長自身が経理業務を抱え込んでいる会社は少なくありません。
創業当初や小規模事業であれば問題ないケースもありますが、事業が成長するにつれて経理を社長一人で抱え続けることは大きな経営リスクになります。
実際、多くの中小企業で
- 経理処理の遅延
- 資金繰りの悪化
- 経営判断の遅れ
- 売上機会の損失
が発生しています。
この記事では、社長が経理を抱え込むことで起こる問題と、その解決策について解説します。
なぜ社長は経理を抱え込んでしまうのか
多くの場合、次のような理由があります。
- 人件費を抑えたい
- 他人に任せるのが不安
- 自分が一番会社のお金を理解している
- 従業員に任せるほど業務量がない
- 創業時から続けている
特に創業者は
「自分でやった方が早い」
という考えになりやすい傾向があります。
しかし、その状態が長期間続くと経営上の問題が発生します。
社長が経理を抱え込む5つのリスク
リスク1 本来の仕事に集中できない
社長の最も重要な仕事は
- 営業
- 集客
- 資金調達
- 事業戦略立案
です。
経理は重要な業務ですが、直接売上を生む業務ではありません。
例えば毎月10時間を経理処理に費やしている場合、その時間を営業活動に充てた方が利益につながる可能性があります。
経理に時間を奪われることは、会社の成長機会を失うことにもなります。
リスク2 経営数字の把握が遅れる
経理が後回しになると、
- 売上
- 利益
- 資金残高
- 未回収金
の把握が遅れます。
その結果、
「利益が出ていると思ったら実は赤字だった」
というケースも珍しくありません。
経営判断は正確な数字があって初めて可能になります。
そして、実は赤字より怖いのが、
以下の状況です。
リスク3 資金繰り悪化に気付けない
中小企業が倒産する理由の多くは赤字ではなく資金不足です。
経理処理が遅れると、
- 入金予定
- 支払予定
- 借入返済
- 税金納付
の把握が曖昧になります。
その結果、
「口座残高が足りない」
という事態に陥る危険があります。
待ち受けているのは、『黒字倒産』です。
リスク4 業務が属人化する
社長しか経理を理解していない会社は非常に危険です。
例えば、
- 病気
- 入院
- 長期不在
などが発生した場合、
誰も経理業務を引き継げなくなります。
属人化は会社の継続性を大きく損ないます。
リスク5 ミスや申告漏れが発生する
社長は経理の専門家ではありません。
本業を行いながら経理も処理すると、
- 記帳漏れ
- 領収書紛失
- 経費計上ミス
- 消費税計算ミス
などが起こりやすくなります。
結果として税務リスクにもつながります。
小規模企業ほど経理体制が重要
従業員数が少ない会社ほど、
「社長が全部やる」
状態になりがちです。
しかし会社規模が小さいからこそ、
数字管理が重要になります。
売上が数百万円違う大企業よりも、
数十万円の資金不足が命取りになる小規模企業の方が経理の重要性は高いとも言えます。
経理を手放すタイミングとは
次のような状態であれば、経理体制の見直しを検討すべきです。
- 毎月の経理作業が負担
- 領収書が溜まっている
- 記帳が数か月遅れている
- 数字をリアルタイムで把握できていない
- 本業に集中できない
一つでも当てはまる場合は改善の余地があります。
経理を効率化する方法
会計ソフトを導入する
銀行口座やクレジットカードと連携することで作業を大幅に削減できます。
業務フローを整備する
- 領収書保管ルール
- 請求書発行ルール
- 入出金確認ルール
を決めておくことで負担を軽減できます。
経理代行を活用する
近年は小規模事業者向けの経理代行サービスも増えています。
- 記帳代行
- 請求書管理
- 経費処理
- バックオフィス支援
などを任せることで、社長は本来の経営業務に集中できます。
社長の時間は最も価値の高い経営資源
会社にとって最も高価な人件費は社長自身の時間です。
経理作業に追われて
- 営業できない
- 新規事業を考えられない
- 顧客対応が遅れる
状態は大きな損失です。
社長の役割は経理担当者になることではなく、会社を成長させることです。
まとめ
社長が経理を抱え込むと、
- 本業に集中できない
- 経営数字の把握が遅れる
- 資金繰り悪化に気付きにくい
- 属人化が進む
- ミスや申告漏れが増える
といったリスクが発生します。
創業当初は問題なくても、事業が成長するにつれて経理体制の整備は欠かせません。
もし経理業務が負担になっている場合は、会計ソフトの活用や経理代行なども検討し、本来注力すべき経営業務に時間を使える環境を整えましょう。

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